静電気と原子


静電気発生メカニズムとイオンについての説明

物体の近くにはイオンや帯電した粒子があり、これが付着して帯電し、結果として静電気が発生したのと同じことになることがあります。



また意外かもしれませんが、どんな物体にも電気があります。


たとえば、コーヒーカップやお茶碗、雑誌やボールペンなど、もちろん私たち人間も例外なく電気があるのです。


ですので私たちの身の回りには、静電気が発生する環境が整っているともいえます。


 原子のお話



全ての物質を構成する原子の中で、プラスの周りを小さないくつかのマイナスがグルグルと回っています(もちろん肉眼では確認できまんが)。

イオンの秩序が乱れた場合に静電気が発生する
仲良くプラスの周りを同量のマイナスが回っていれば問題ありませんが、ちょっとしたことでその秩序は乱れてしまいます。


原因は、その物質が何かに接触したり、離れたり(剥離)、こすれたりすることにあります。


そうなるとマイナスの量が多くなってしまい、原子の中ではなんとか元の状態に戻そうという働きが強く働きます。


物の接触などにより、マイナスは数を増やす場合だけでなく、時には減ってしまう場合もあります。いずれにしても、バランスが崩れてしまえば、元の状態に戻そうという働きをします。


 マイナスが増えすぎてしまったら?



マイナスが増えすぎてしまった原子は、近くに余分なマイナスを放出させる場所(つまり、マイナスが少ない場所)がないかを探し、電気的に安定しようとします。


マイナスが少ない場所を見つけた原子は「バリッ、バチッ!」と余分なマイナスを放ちます。この作用こそが静電気を感じる瞬間、いわゆる放電です。


一般的にマイナス、プラスのどちらかが増え(または減って)、バランスを崩した状態になったことを「静電気が発生した」と言い、そのための調整(放出させる、補う)を、一気に行う際に感じるショックを「静電気を感じた」と言っているのです。


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